もぐもぐ。ソラジロウです。
ココアとコーヒーはよく似ていると思います。
突然どうした~?と思うかもしれませんが、ソラジロウは昔からよく似ているな~と思っておりました。
色もそうですが、違う植物でも豆として両方共扱われておりますし・・でもどうしてこんなにも違う道を辿ったのでしょうか?
それにはチョコレートの4大発明の一つ「ココア」の発明が大きく関わっているのです。今回はココアとコーヒーの関係に関して掘り下げていきたいと思います。
コーヒー登場でココア人気大ピンチ!
コーヒーがヨーロッパで良く飲まれるようになったのは16世紀頃のようです。この頃はメソアメリカからカカオもヨーロッパに上陸する時期と重なるため、ここからココアとコーヒーの永遠の対決が勃発することになります。
この頃コーヒー・ハウスがヨーロッパで誕生します。コーヒー・ハウスとは客同士がコーヒー、ココア、お茶、タバコなどを楽しみながら議論や情報交換をする場所として発展し18世紀には数千間あったとされております。今で言うと喫茶店とかカフェのような感じですかね~紳士の社交場としてヨーローッパ中に拡大していくことになります。
時代が進むに連れてココアを飲む週間からコーヒーやお茶を飲む週間へとシフトしていきます。というのもコーヒーやお茶はお湯を注げば飲めるものとに対してココアは焙煎し磨砕してと色々と手間がかかっていたため時間がかかりすぎるという理由からココアは減少傾向にありました。ココア人気大ピンチとなります。
チョコレート4大発明の一つ「ココア」の発明
ココアを飲むためには焙煎し磨砕してととても手間がかかるものだったのですが、これを解決すべくオランダのクンラート・バンホーテンが偉大なるココアの発明をしたのです。
今でもバンホーテンのココアはとても有名で販売店やスーパーなどでもよく見かけます。
今までのココアとの違いはココアバターの含有量の違いです。
カカオ豆に含まれているココアバターは油脂なので、水やミルクと混ざりにくいという性質が合ったため決して飲みやすいものではありませんでした。
こちらの絵画はチョコレートを運ぶ娘という絵なのですが、女性が持っているものはココアと水です。当時のココアは飲みにくくとても濃いものだということがわかります。
それにカカオ豆は発酵しているので酢酸などの有機酸が残っていて酸味も残っていたので、温めると湯気とともに酸の匂いも感じたと思います。これではコーヒーに人気を奪われてしまいますね。
ココア発明のすごいところ
1つ目は酸味が強かったココアをアルカリで中和し飲みやすくした技術です。アルカリ処理(アルカリゼーション)をすることで色調に深みが出て刺激や渋みが減り味もマイルドになりました。
2つめはココアバターを部分的に取り除く圧搾機を開発したことです。カカオペーストには約55%のココアバターが含まれているのですが、開発した圧搾機を使用するとココアバターは28%まで減らすことに成功しました。
この2つの偉業があったおかげで今日のココアが美味しく楽しめるというわけです。ミルクとも水とも混ざりやすくなり手軽になったことからコーヒーに人気を奪われておりましたがココア人気が復活してきたのです。
美味しいココアの作り方
バンホーテンがココアを発明してくれたことによって身近にココアを楽しむことが出来るようになったのですが、熱湯を注ぐだけではチョコマニアは納得しませんよねw
今回は本当に美味しいココアの作り方を調べてみましたので、一緒に作っていきましょう。
ココアの材料
- ココアパウダー:小さじ2杯
- 砂糖:小さじ4杯
- 牛乳:200ml
- 熱湯:少量
ココアの作り方
- 予めカップは温めておきます。
- ココアパウダーを鍋に入れて砂糖を加え、少量の熱湯で良く練る。
- 別の鍋に牛乳を入れて温めておきます。
- ②の鍋に③の牛乳を少しづつ入れてよくかき混ぜる
- 鍋を火にかけて軽く沸騰する程度に2~3分間煮込む※吹きこぼれに注意
- 温めたカップに入れて完成
生クリームやシナモン、生姜を入れても美味しいので是非試してみてくださいね。
ココア発明のまとめ
バンホーテンが発明してくれたことによって手軽に飲めるようになったココアでしたがいかがだったでしょうか?
最近はダイエット効果もあるということで健康食品としても注目を浴びるココアですが、スプーン1杯の半分は食物繊維というくらいに栄養豊富で現代人に不足しがちな栄養素がたっぷり含まれております。
冬になると飲みたくなるココアですが、毎日の健康のために背景を知ってから飲むと更に美味しさが増すと思いますよ。ソラジロウも毎日飲んでおります。
次回はチョコレートの4大発明の一つ「食べるチョコレート」について掘り下げていきたいと思います。ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。