もぐもぐ。ソラジロウです。
チョコレート売り場でものすごく悩んでいるのは多分日本中でも私だけでしょうw
毎日食べるチョコレートなのでいろいろなチョコレートが食べたいのですが、どのチョコレートも美味しそうで迷ってしまいます。
皆さんはチョコレートのどこを見て購入しておりますか?意外と知らないチョコレートの分類について知れば迷わず購入出来るはず(たぶん)早速一緒に学習していきましょう。
チョコレート生地の定義って何?
そもそもチョコレートと呼ばれるためには何をクリアしていなければいけないのでしょうか?チョコレートの規格基準を定めた「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」にはこのように記載されております。
ココアバターが18%以上、水分3%以下、カカオ分もしくはカカオ分とミルク分の合計が35%以上であることを原則とする
この条件を満たしていなければチョコレート生地と呼んではいけないと規約で定められているので、勝手に商品を作ってチョコレートとして売ってはいけないということになります。
製品になる前のチョコレートのことをチョコレート生地と言いますが、どろどろに溶けている状態や固まっている状態のことを指します。このチョコレート生地がどのくらい製品に入っているかでチョコレートなのかそうでないチョコレート製品なのか分かれるということですね。
ちなみに準チョコレートというチョコレートもあります。この準チョコレートにも細かく規約があるのです。
ココアバターが3%以上、水分3%以下、カカオ分もしくはカカオ分とミルク分の合計が15%以上であることを原則とする
先程のチョコレートに比べるとカカオ分の割合が低くなるので、その分カカオの風味が乏しくなります。
ちなみに準チョコレートには基本タイプと準ミルクチョコレート生地の2種類に分類されます。準ミルクチョコレート生地になるとカカオ分が7%以上ということになりますので購入する際の目安にすると良いと思います。
チョコレートの種類は何と9種類もある?
細かくチョコレートを分類していきましょう。私達が普段食べているチョコレートは細かく分けると9種類に分類することが出来ます。
- チョコレート
- 準チョコレート
- チョコレート菓子
- 準チョコレート菓子
- カカオマス
- ココアバター
- ココアケーキ
- ココアパウダー
- 調整ココアパウダー
普段私達が目にしているのはチョコレートや準チョコレート、チョコレート菓子が店頭で売られているチョコレートになりますが、それぞれの違いって一体何なのでしょうか?
チョコレート
商品の裏面を確認すると「名称:チョコレート」となっているのがわかると思います。
チョコレートとして売り出すための条件としてチョコレート生地単独か生地の比率が全体の60%以上の加工品ということが決まっております。
アーモンドやビスケットが入っていても全体の60%以上がチョコレート生地ならチョコレートとして販売できるということですね。
準チョコレート
カカオ分が少ないと準チョコレートになります。準チョコレートになるためには準チョコレート生地単独か、生地の比率が全体の60%以上である加工品ということが決まっております。
カカオが多いと苦味や渋みも出てきますので作りたい商品によってこのあたりも変わってくるのかもしれません。
チョコレート菓子
チョコレート菓子と聞くと子供の食べるチョコレート菓子というイメージがありますが、最近は大人向けのチョコレート菓子もたくさん売られております。
チョコレート菓子の定義は他の食材と組み合わせて作られる菓子でチョコレート生地が60%未満のチョコレート加工品とあります。
なので使っているチョコレートはカカオ分+ミルク分35%以上のチョコレート生地ということになりますのでカカオの香りを利かせた大人向けクッキーなんかもありそうですね。
準チョコレート菓子
準チョコレート菓子の定義は他の食材と組み合わせて作られる菓子で準チョコレート生地が60%未満のチョコレート加工品とあります。
このあたりになると小さい子向けの商品によく記載されておりますが最近は大人向けという商品もあり準チョコレート菓子=安っぽいというイメージを払拭するものもあったりします。
ココアバター
ココアバターもチョコレート製品として定義付けられております。
ココアバターだけ商品として売られており、こちらもカカオニブの中の成分として含まれているのでチョコレート製品となっております。
ホワイトチョコレートなどいろいろなショコラスイーツにも使われるのですが店頭で売っているのはあまり見ませんね。
ココアケーキ
ココアケーキと聞くとココアが入っているケーキのことを想像すると思いますが、そうではありません。
ココアケーキとはカカオマスからココアバターを一定量取り除いて固形のブロック状にしたものでこのブロックを粉砕するとココアパウダーになります。
美味しそうなチョコレートケーキではありませんのでご注意をw
ココアパウダー
ココアケーキを粉砕して粉末状にしたものがココアパウダーです。
私達がよく飲んでいるココアはこのココアパウダーを更に加工したものですが、洋菓子の原料としてもココアパウダーは用いられます。
比較的手に入りやすいので家庭用菓子作りの材料としても人気が高いですね。
調整ココアパウダー
私達がよく飲んでいるのがこの調整ココアパウダーです。調整ココアパウダーとはココアパウダーに糖類、乳製品、麦芽、ナッツなどを加えて飲みやすくした粉末状のことです。
ココアパウダーだけだと苦味や渋味があるので、この調整ココアパウダーはそのまま溶かして飲むことが出来るのでとても人気があります。
更に厳しいピュアチョコレートの世界
チョコレートの分類を9種類見てきましたが、更に厳しいピュアチョコレートについて確認していきましょう。
ピュアチョコレートと名乗るにはかなり厳しい条件をクリアしなければいけません。
ピュアチョコレートとは「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」において定められている原材料の厳密な基準を満たしたチョコレートのことです。
- カカオ成分として、ココアバター又はカカオマス及びココアバターのみを使用しているもの。
- 脂肪として、ココアバターの他には乳脂肪のみを使用しているもの。
- ショ糖以外の糖類を使用せず、かつ、ショ糖が全重量の55パーセント以下のもの。
- バニラ系の香料以外の食品添加物を含まないもの。
- レシチンが全重量の0.5パーセント以下のもの。
- 上記1.〜5.までに規定する原材料、乳製品、その他全国チョコレート業公正取引協議会が承認したもの以外のものを加えていないもの。
この厳格なルールを守ったものだけがチョコレートの表記にピュア(純)チョコレートと名乗ることが出来ます。
生チョコレートはチョコレートなの?
さて細かいチョコレートの分類を見てきましたが、ここで疑問に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?生チョコレートはチョコレートとして分類出来る?ということにです。
チョコレートと名乗るには水分量が3%以下となっておりますので、生チョコレートだと水分量が多いからチョコレートとして名乗ることは出来ないのでは?と思ってしまいます。
ちなみに生チョコレートの定義はチョコレート生地が全重量の60%以上あってクリームが全重量の10%以上、かつ水分が全重量の10%以上となっております。
なので商品名は生チョコレートとして表示することが出来るのですが、種類別名称はチョコレート生地を全重量の60%以上使用していればチョコレート。全重量の40%~60%未満ならチョコレート菓子になります。
この場合でも商品名は生チョコレートとなります。次回から生チョコレートを購入する際のポイントにしてみましょう。
チョコレートの分類のまとめ
チョコレートの世界は厳しい規約で守られていることがよくわかりました。
店頭で購入する際、美味しそうなパッケージで選ぶのではなく商品名や種類別などもしっかりチェックして美味しいチョコレートを購入したいですね。
更に細かい規約を知りたい方は日本チョコレート・ココア協会のHPで規約が読めますので是非参考にしてみてはいかがでしょうか?
ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。また新しい情報がありましたらご報告させていただきます。