もぐもぐ。ソラジロウです。
チョコレート検定で、必ず出題されると言っても過言ではない「カカオの品種」皆様はしっかり特徴を把握して、有名な生産国がズバッと言えるでしょうか?
今回はカカオの品種とその特徴についてまとめてみましたので、一緒に学習していきましょう。
生産国によって違うカカオの品種と特徴
日本でもそうなのですが、県によって同じ作物でも味が違ったり、風味や取れ高が違ったりしますよね。カカオも取れる国や場所によって風味や味わいが異なりますし、その土地の気候によっても取れるカカオにも違いが生まれてきます。今回はカカオの品種の主な特徴と有名な生産国をまとめてみました。
クリオロ種
・クリオロ種の特徴
- 栽培地域はベネズエラやメキシコのごく僅かな地域
- 豆の形はその長くふっくらしている
- 生豆の色は白~黃紫色
- 味は苦味が少なくマイルド
- 香りは独特でフレーバービーンズとしても重宝される
クリオロ種はスペイン語で「自国のもの」という意味です。原産国は南米と言われておりますが、歴史的に見ると栽培されていた記録とアステカの皇帝モンテスマが飲んでいたことから、メソアメリカが原産ではないかと考えられております。
病害虫に弱く、生産が困難なため、全体の1%もない大変貴重なカカオです。この幻のカカオの生産で有名な国は、メキシコ、ベネズエラなどです。豆の品質がよく、カカオ本来の香ばしく上品な香りを持っております。
クリオロ種のカカオを100%使用した贅沢なチョコレートも販売されておりますので、幻になる前に食べてみてはいかがでしょうか?
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フォラステロ種
・フォラステロ種の特徴
- 栽培地域はブラジル、西アフリカなど広く分布
- 豆の形は丸くてやや小粒
- 生豆の色は濃い紫色
- 味は渋味と苦味が強い
- 香りは刺激的
フォラステロという意味は、スペイン語で「よその土地の」という意味があるそうです。日本でいうと外来種って意味ですかね?原産国はアマゾン川上流域あたりとベネズエラのオリノコ川流域などです。
病害虫に強く、成長も早いため世界のカカオ全体の約90%の生産量といわれております。育てやすいので西アフリカ、東南アジアなどでも栽培されているチョコレート業界に無くてはならない品種です。
香りはやや弱く、苦味、酸味、渋味は比較的強いのが特徴です。私達が普段食べているチョコレートはこのフォラステロ種ということになりますね。
トリニタリオ種
・トリニタリオ種の特徴
- 栽培地域は中米、スリランカ、パプア・ニューギニアなど
- 豆の形はクリオロ種とフォラステロ種の中間のような形
- 味も香りも様々
カリブ海のトリニダード島で発見されたことから、トリニタリオと呼ばれるカカオになりました。トリニタリオ種の特徴はクリオロ種とフォラステロ種の交配によって生まれたカカオなので、両者の特徴を持っている珍しいカカオになります。
なので味も香りも両者の特徴を持っておりますし、豆の形まで様々なので、本当にクリオロ種とフォラステロ種の中間的な性質を持って生まれたカカオになります。
栽培にしやすさから、生産量も世界のカカオの10~15%程度となっております。
ちなみにトリニタリオ種のカカオを使ったチョコレートも販売されておりますので、是非味わってみたい方はお試しください。
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チョコマニア向けカカオの種類と特徴
ここからは知る人ぞ知るカカオの種類と特徴を追っていきましょう。チョコレート検定では出題されませんが、カカオの魅力を知るとこういったゾーンまで踏み込んでみたくなるのがチョコマニアなんですw
ただ中々手に入れることが出来ないカカオばかりなので、もし見かけたら即買いですよ~!早速チェックしていきましょう。
ポルセラーナ種
ポルセラーナという意味はスペイン語で「磁器」という意味です。白いポッドの中に、白く滑らかな手触りの豆が詰まっていることから、ポルセラーナの名が付きました。
クリオロ種の派生種として最も希少とされるポルセラーナ種ですが、珍しい見た目と、繊細な果実の香りが特徴的なカカオです。
絶滅の危機に瀕している貴重なカカオ ポルセラーナ種ですが、クーベルチュールメーカーとして有名なヴァローナでは保護し、自社で栽培しているので、この貴重なカカオを使ったチョコレートを購入することが出来ます。この貴重なカカオをふんだんに使ったテリーヌ・ドゥ・ショコラが本当に美味しいので是非試してみてください。
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チュアオ種
原産地であるベネズエラのチュアオ村から名付けられたこのカカオは、上品な柑橘系の風味と、濃厚な果実の香りが印象的で、苦味も感じられますが、それを包み込むような滑らかさとまろやかさがこのカカオにはあります。チュアオ産のカカオはその希少性と価値の高さ、品質の高さから「世界一のカカオ」と呼ばれております。
「信用したものにしか売らない」という村の方針で、手に入れることもかなり難しいカカオですが、貴重すぎるカカオ豆を使ったタブレットも僅かですが販売されております。世界でも大変希少なクリオロ種の中でも、更に希少な品種チュアオのみを使用したダークチョコレートですのでゆっくり味わって見てくださいね。
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アリバ種
エクアドル原産のアリバ種は、フォラステロ種の系統としては最高級種で、カカオの原種にかなり近いカカオです。フォラステロ種系統なのですが、生産量はかなり少なく世界のカカオ生産量の2%にも満たない量しか生産されておりません。その理由はエクアドルの固有種となっており、他国では生産できないのが理由です。
品種改良されていないアリバ種ですが、そのカカオは、花々の繊細な香りを持つことで知られていて大変貴重です。病気にも弱くエクアドルのカカオ農家も一時はこのカカオを生産するのを諦めかけたようですが、品種改良されたカカオよりも、アリバ種のあの花のような繊細な香りと比べると香りが弱く、全く違うようで立ち戻ってアリバ種を生産するようになったとか。そのくらい香りに特徴があるようですね。
エクアドル国内でしか栽培していない貴重なカカオですが、ドモーリではそんなカカオを使ったタブレットを購入することが出来ます。是非花のような繊細な香りを持つカカオを試してみてください。
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CCNー51種
世界的なカカオ不足のため、CCNー51種は、人為的に生み出された交配種のカカオです。エクアドルを中心とする南米では、このCCNー51種が在来種に代わって広く栽培されるようになっております。
特徴は病気に強く、大量生産できる点にあります。従来のカカオよりも約7倍のカカオ豆を生産することができるのですが、味は渋みと酸性が強く、非常に苦い味のカカオとなっております。
カカオ不足は本当に深刻です。このままの生産量で行くと需要と供給のバランスが崩れてカカオ豆が高額になってしまい、チョコレートが今の金額では購入できなくなってしまいます。
カカオが実るまでには最低でも3~4年の時間が必要になりますので、こういった品種改良は待ったなし!という事態になっているのです。
まとめ
今回紹介したカカオの品種はいかがだったでしょうか?今一度、チョコレート検定で出題されるカカオを見てみましょう。
最低でもこの3つのカカオの特徴と原産国は覚えておかないと、チョコレート検定ではマズイことになります。ソラジロウもしっかりチョコレートを食べながらカカオの特徴を覚えていくようにしますm(_ _)m
それにしてもカカオって本当に奥が深いですね。皆様もいろいろなカカオを使ったチョコレートを是非試してみてくださいね。ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。